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足うらのトリガーポイントを治す

 

 

 トリガーポイントとは、筋肉の中にできる押して痛む「しこり」のことです。アメリカの医師トラベル博士が発見したもので、博士は足うらのトリガーポイントをまとめて『毒蛇の巣』と呼んでいました。大柄で体重のあるアメリカ人には足の痛みの相談が多いのですが、日本でも増えている気がします。

 

なぜできる?

 

トリガーポイントができる理由をあげると次のようになります。

  • 筋肉に疲労がたまる
  • けががきっかけでおきる
  • 急に負担が増えた
  • 強い冷え(血行が悪くなる)

 激しいスポーツや重労働でなることがある一方、普段あまり体を使っていない人が急に体を動かしてできることがあります。直接ぶつけたところにできることもあれば、ケガの瞬間に力が入ったところにできることもあります。体重増加や転職がきっかけになることもあります。足の場合、冷えがきっかけでトリガーポイントができることもまれではないと思います。

 また強いストレスが原因で潜在的なトリガーポイントが活性化し、発症することもあります。

 

 足裏の痛みで困っている人は少なくありませんが、筋肉が原因のケースが多いことはあまり知られていません。ここではゴルフボールを使った足のセルフケアをお話しします。

中足骨のすきまにある骨間筋のトリガーポイント(✖︎)と痛みの部位(赤い点)

よく外反母趾の痛みとまちがわれます。
母趾を動かす筋のトリガーポイントと痛みの部位

やはり外反母趾の痛みとまちがわれます。ハイヒールやかかとの高い靴を履く人に多い痛みです。
足のアーチを支えている足底方形筋のトリガーポイントと痛みの部位

図のようにかかとの痛みを引き起こしますが、脂肪パッドの炎症(靴ずれなど)でもかかとは痛くなります。筋の位置と痛みの部位がずれていることに注目。
ゴルフボール。まとめて買ったら、一個150円くらいでした。
靴下にゴルフボール2個を詰めたもの。こうするとあっちこっちに転がっていかないのと、角度を変えていろいろな方向にマッサージできるので便利です。
親指の付け根辺りをマッサージしています。
足の位置を調整して外側や内側もマッサージします。
マッサージが一段落したら足指のストレッチをしてみましょう。ゴルフボールで指を持ち上げるとしっかり伸ばせます。

 マッサージは片足数分、テレビを見ながらでもできるので、一日何回かやってみると効果的です。ほぐれた筋肉に新鮮な血液が流れ込んで、筋肉そのものが元気になっていくのを待ちます。だから即効性は期待しないでノンビリと続けてくださいね。