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足うらのトリガーポイントを治す2

 

 やや浅いところにある筋肉も紹介します。浅いと言っても厚い脂肪パッドの奥にあるのは同じです。たくさん歩く仕事をする人、地面をけったり踏ん張るスポーツをする人に現れやすいトリガーポイントです。

母指を外側に広げる筋肉です。✖印がつちふまずの内側にあることに注目。

 

私はこの筋肉がつりやすいのですが、調べたらトリガーポイントが見つかりました。この筋肉に限らず、足うらのトリガーポイントは、指で押したくらいではわからないことが多いです。ゴルフボールの上に足をのせ、体重をかけて「痛い!」と思ったらトリガーポイントの可能性が高いです。

足の小指やまんなか3本の指を曲げる筋肉のトリガーポイント(✖)と関連痛。

 

痛みでなく、つり(筋けいれん)が症状のこともあります。足うらがつりやすい人は✖印のあたりを強くゴルフボールで押してみましょう。痛かったら治療の価値アリです。

 前回は書きそびれましたが、トリガーポイントは痛みのほかに筋けいれんやしびれを引き起こすことがあります。足うらを走る神経が、トリガーポイントで短縮した筋肉や靭帯のすきまを通り抜けるときに圧迫されて、足うらのあちこちにしびれをおこすのです。

 

 足のしびれの原因を突き止めるのは意外と難しいのですが、トリガーポイントが見つかったらまずそれを治してみて、どうなるか見てみるのは実際的だと思います。どんなに順調な場合でも神経はゆっくりと回復しますから、気長にマッサージをつづけましょう。

立ったまま、足うらのゴルフボールに体重を乗せている写真です。

 

はじめは痛くてゴルフボールにうまく体重を乗せることができなかったとしても、しばらく続けると写真のように体重をしっかりかけてマッサージができるようになってくるはずです。