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スティーブ・プリフォンテインの物語

 

 1970年代のアメリカを駆け抜けた伝説のランナー、スティーブ・プリフォンテインの物語です。オレゴン大学の黄金期を築いたランナーの一人で、その攻撃的で、熱気を全身からほとばしらせるランニングスタイルで観客を沸かせました。

 

 会場では、「いけ!プレ!」「プレを止めろ!」と大歓声が飛び交いました。絶頂期に2000メートルから1万メートルまで、計7種目でアメリカ新記録を樹立した並ぶもののないランナーでしたが、24歳の時に悲劇が訪れます。運転していたスポーツカーがセンターラインを外れ、岩に激突し亡くなってしまったのです。

 

 人生のもっとも輝かしい瞬間に突然事故で亡くなり、ファンの心には若き英雄プレの姿がそのまま永く刻まれることになりました。このあたりは映画俳優のジェームズ・ディーンとよく似ています。

デビューのころ

全米5000メートル新記録を樹立したレースにて

ファンから「プレを止めろ!」Tシャツをもらって走るプレ

ひげを生やしたプレ