最良のストライド(5)

リアエンジン

おしりを美しく、強くするために

 

 いろいろな専門家の意見を聞いてみても、でん筋を強くすることで意見は一致するようだ。ところが座り続ける生活の中で、私たちはでん筋を働かせることを忘れてしまうらしい。理学療法士たちの観察では、でん筋を使わずにほかの筋肉を多く使うくせのついたアスリートは珍しくないとのことだ。

 

 だから、走っているときにでん筋をしっかりと効かせられること、これが三番目のカギになる。そこで手始めとしてでん筋が効いている感じを実感できることが大事だ。そのわかりやすい方法が次のブリッジだ。

 お尻を持ち上げて、肩からひざまでをまっすぐにする。このとき、どこに力が入っているだろう?殿部に力が入っている以上に力が強くかかっている場所があったら、あなたのでん筋は弱いということだ。

 それではでん筋が弱いことがわかったら、どうすればいいのだろうか?いろんなやり方があるが、たとえば次のエクササイズがある。

 ただしでん筋をちゃんと効かせているか意識して練習すること。見た目が同じでも、ほかの筋肉を使ってやるほうがかえって楽かもしれない。慣れ親しんだやり方をするのではなく、ほんとうに臀筋を使っていることを確認してやることだ。

 30秒くらいそのままじっとしてもいいし、お尻を持ち上げて数秒保ち、降ろすを繰り返してもいい。

 この動きは、実際のランニングの時のでん筋の動きと同じなので理想的なエクササイズだと言える。ところがでん筋を使わずにせなかの筋肉で同じ動きをすることもできるので、しっかりと臀筋を効かせることを意識することだ。体幹はニュートラルな状態のまま、股関節だけが伸展することを意識しよう。

 

コアについて

 

 あれだけコア(体幹)は大事だと聞かされてきたのに、この本ではコアのことはあまりふれていないように見える。もうコアのことは気にしないでいいのだろうか?

 

 いや、そんなことはない。コアはやっぱり大事だ。だがいままでやってきた方法は効果がないか誤ったやり方が多かったかもしれない。たとえば腹筋運動はシックスパックを作るのにはいいかもしれないが、ほんとうに役立つコアを作っていたかというと疑問があるのだ。

 

 コアで大事なのは腹横筋で、これが効く感じは下腹(へそより下)で力が入る感じなのだ。たとえば咳き込む時の感じ、あるいはボクシングのパンチが腹に入る時に身を固める感じがそうだ。

 

 こういった感じがわかってきたら、プランクをするのもいい練習になるだろう。